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センスは委任できない:AI時代における「デザイン委員会」の終焉

AI時代、誰でもクリエイターになれるが、デザインの「センス」は人間にしか判断できない。デザイン委員会の限界と、個人のビジョンの重要性を論じる。

公開日時: 2026年7月13日 7:09 · 更新: 2026年9月27日 22:48

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センスは委任できない

以前の記事で、一見別々に見えた二つのアイデアについて探求しました。『AIは誰もをクリエイターにしたが、デザイナーにはしなかった』と『デザインの民主化は良いことか?』です。これらは共通のテーマに収束します。すなわち、センス( taste )は委任できない、ということです。

AIツールの台頭により、誰でも簡単に画像を生成したり、レイアウトを作成したりできるようになりました。しかし、それらの出力が「良いデザイン」かどうかを判断する能力は、依然として人間に求められます。デザインのプロセスは、単なるツールの操作ではなく、美意識や文脈理解、ユーザーへの共感が必要だからです。

かつて「デザイン委員会」と呼ばれる、複数の利害関係者がデザイン決定に関与するプロセスが一般的でした。しかし、AIが生成した多くの選択肢の中から最適なものを選ぶには、強いビジョンとセンスを持った個人の判断が不可欠です。委員会による合意形成は、しばしば凡庸な結果を生みます。

では、組織はどうすれば良いのでしょうか? 鍵は「デザインリーダーシップ」です。優れたデザイン組織は、センスのある個人に決定権を与え、彼らが責任を持って判断できる環境を作っています。AIはあくまでツールであり、判断の主体は人間であるべきです。

結論として、AI時代においても、いや、AI時代だからこそ、人間のセンスと判断力がこれまで以上に重要になります。センスは委任できません。磨き、信頼し、行使するしかないのです。

唐

唐澤 あきら

Full stack 技術者

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