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サイバーセキュリティ企業Cyera、AIエージェント保護のためOasis Securityを10億ドルで買収へ

データセキュリティ企業Cyeraが、AIエージェント保護のスタートアップOasis Securityを10億ドルで買収。今年3件目のM&Aで、急増するAIエージェントのセキュリティ市場をリードする狙い。

公開日時: 2026年7月30日 7:03 · 更新: 2026年9月27日 22:48

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急増するAIエージェントの安全を守るため、CyeraがOasis Securityを買収

2026年7月28日、データセキュリティ企業Cyeraは、AIエージェントのセキュリティ対策を手がけるOasis Securityを約10億ドルで買収することで合意したと発表した。この買収は、企業内で急速に普及するAIエージェントの保護を強化する戦略の一環であり、今年に入ってCyeraにとって3件目のM&Aとなる。

なぜAIエージェントのセキュリティが今重要なのか

AIエージェントとは、自律的にタスクを実行するソフトウェアで、チャットボットや自動化ツールとして企業に広がっている。しかし、その増加に伴い、不正なデータアクセスや操作、プライバシー侵害などのリスクが顕在化している。従来のセキュリティ対策では、AIエージェントの振る舞いやアクセス権限を適切に管理できず、新たな脅威ベクトルとなっている。

Cyeraは、クラウドデータセキュリティ分野で急成長する企業。2021年設立、イスラエルと米国に拠点を置き、2024年にはシリーズCで3億ドルを調達、評価額は14億ドルに上る。同社はデータの検出、分類、保護に強みを持ち、今回の買収でOasis SecurityのAIエージェント向けセキュリティ技術を取り込む。

Oasis Securityとは

Oasis Securityは、AIエージェントのアイデンティティとアクセス管理に特化したスタートアップ。エージェントが適切なデータにのみアクセスし、不正な動作を検出するソリューションを提供する。同社の技術は、AIエージェントのライフサイクル全体を監視し、ゼロトラストの原則を適用することで、セキュリティリスクを低減する。

今回の買収金額10億ドルは、Oasis Securityの評価額を反映。Cyeraはこれまでに2026年1月にデータセキュリティ企業の「Traceable」、4月にクラウドセキュリティ企業「Sweet Security」を買収しており、積極的な拡大戦略をとっている。

業界への影響と今後の展望

AIエージェントのセキュリティ市場は急成長しており、Gartnerは2027年までに企業の40%がAIエージェントのセキュリティ管理ツールを導入すると予測。Cyeraの買収は、この分野でのリーダーシップ確立を狙った動きとみられる。

競合他社には、従来のサイバーセキュリティ企業(Palo Alto Networks、CrowdStrikeなど)や、AI特化のスタートアップ(Calico、Armisなど)が存在。CyeraはOasis Securityの技術を自社プラットフォームに統合し、エンドツーエンドのデータ・AIセキュリティを提供する方針だ。

買収は規制当局の承認を経て、2026年後半に完了予定。CyeraのCEOは「AIエージェントがビジネスに不可欠となる時代、その安全を確保することが我々の使命。Oasisの才能あるチームと技術で、企業が自信を持ってAIを活用できる未来を築く」とコメントしている。

日本の読者への補足

日本でもAIエージェントの導入が進んでおり、大手企業ではカスタマーサポートや社内業務の自動化に利用され始めている。しかし、国内のセキュリティ対策はまだ発展途上。Cyeraのような海外企業の動きは、日本企業がAIセキュリティ戦略を考える上での参考になるだろう。

また、M&Aの金額10億ドル(約1500億円)は、日本のITスタートアップ界でも大きな注目を集める規模。イスラエル発のスタートアップがグローバルに展開する事例として、日本企業の参考にもなる。

唐

唐澤 あきら

Full stack 技術者

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