スパイウェア調査議員、自身の端末がPegasusにハッキングされる
EUのスパイウェア調査委員会に参加していたギリシャ人議員のスマホが、NSO GroupのPegasusにハッキングされた。調査対象が自ら標的になる皮肉な事件。
公開日時: 2026年7月5日 7:09 · 更新: 2026年9月27日 22:48
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スパイウェア調査議員、自身の端末がPegasusにハッキングされる
イスラエルの監視ソフト企業NSO Groupが開発したスパイウェア「Pegasus」が、EUのスパイウェア調査委員会に参加していたある欧州議員のスマートフォンをハッキングしたことが明らかになった。この議員は、スパイウェア業界の不正を調査する立場にありながら、自身が標的となった。
被害に遭ったのは、ギリシャ出身の欧州議会議員ステリオス・クーログル氏(SYRIZA所属)。同氏は2022年、EU議会に設置された「Pegasus調査委員会」のメンバーとして、スパイウェアの濫用を調査していた。調査の過程で、同委員会はNSO Groupの顧客政府がPegasusを使って市民や政治家を監視している証拠を収集していた。
今回のハッキングは、NSO Groupの顧客である政府がPegasusを使用してクーログル氏の電話に侵入したとみられる。専門家によれば、Pegasusは標的のスマートフォンに「ゼロクリック」攻撃(ユーザーが何もしなくても感染する手法)で侵入し、メッセージや通話、位置情報などを盗み取ることができる。クーログル氏は、自身の電話がハッキングされたことを「皮肉であり、衝撃的だ」と述べている。
NSO Groupは声明で「Pegasusはテロや重大犯罪の調査のみに使用されるべきであり、濫用が確認された場合には契約を停止する」と主張している。しかし、今回の事件は、同社の監視技術が民主的なプロセスを弱体化させるために利用される危険性を改めて浮き彫りにした。
EUのスパイウェア調査委員会は、Pegasusの濫用に関する最終報告書をまとめる予定であり、今回の事件がその内容に影響を与える可能性がある。クーログル氏は「私の電話がハッキングされたことは、スパイウェアがいかに民主主義にとって脅威であるかを証明している」と警告した。
Full stack 技術者