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「荒々しくも美しい風景」:列車で巡るヨークシャー・スリーピークスの核心

車ではなく列車で巡る、ヨークシャー・スリーピークスの旅。荒涼とした湿原とそびえ立つ峰々、地元のパブで味わう一杯。イギリスが誇る大自然を、ゆったりと堪能する方法を紹介。

公開日時: 2026年7月20日 7:27 · 更新: 2026年9月27日 22:48

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電車で行く、イギリスが誇る荒野の絶景

ヨークシャー・デイルズ国立公園の中心にそびえる「ヨークシャー・スリーピークス」——イングルボロー、ペニジェント、ウィーンサイドの三つの峰は、多くのハイカーが挑戦する人気のトレッキングコースです。しかし、今回は車ではなく、列車を使ってこの地域の核心部に迫ります。

出発点はリーズ。そこから北へ約1時間、列車は次第に緑豊かな丘陵地帯へと入っていきます。車窓からは、石垣で区切られた牧草地や、点在する羊の群れが見えてきます。やがて列車は「デイルズ・エクスプローラー」と呼ばれる路線に乗り入れ、標高が上がるにつれて景色は一変。荒涼とした湿原が広がり、遠くには三つの峰がそびえ立っています。

降り立ったのは、小さな村ホートン・イン・リブルズデイル。人口わずか数百人のこの村は、ハイキングの拠点として知られていますが、私はまず村はずれのパブで地元のエールを味わいました。店主は「ここは本当に特別な場所だ。静けさと野生の美しさが混ざり合っている」と語ります。

翌朝、早足でペニジェントの麓へ。トレイルは緩やかな登りから始まり、やがて岩だらけの急斜面に変わります。頂上に立つと、360度のパノラマが広がります。眼下にはリブルズデイルの谷が蛇行し、遠くにはヨークシャー・デイルズの果てしない丘陵が連なっています。風の音だけが聞こえるその空間は、まさに「荒々しくも美しい」の一言。

帰路は、同じ列車でリーズへ。車窓から見える夕日に染まる湿原は、訪れた者だけが知る秘密の景色です。列車の旅は、この地域の本質をゆっくりと味わうのに最適な方法だと確信しました。

※ヨークシャー・スリーピークス:イングランド北部ヨークシャー州にある三つの山(イングルボロー、ペニジェント、ウィーンサイド)の総称。英国で最も人気のあるチャレンジウォークの一つ。

唐

唐澤 あきら

Full stack 技術者

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