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マクドナルドが私の515ページのデータファイルを作成。そこには「あなたはもうマクドナルドを離れられない」と書かれていた

マクドナルドが私の利用履歴から515ページのプロファイルを作成。「あなたはもうマクドナルドを離れられない」と予測された。データ収集の実態を綴る。

公開日時: 2026年8月13日 7:05 · 更新: 2026年9月27日 22:48

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ある日、届いた一通のメール

先週の火曜日、私の受信トレイに見覚えのないメールが届いた。件名は「お客様情報のご提供について」。開いてみると、マクドナルドのカスタマーサポートからだった。内容を要約すると、こうだ。

「あなたの過去のご利用履歴に基づき、515ページにわたるお客様プロファイルを作成しました。ご希望であれば、開示いたします」

正直、最初は迷惑メールかと思った。しかし、送信元アドレスは公式ドメイン。半信半疑で「開示を希望します」と返信すると、3日後にPDFが送られてきた。ファイル名は「McDonalds_Profile_#48291.pdf」。サイズはなんと42MB。開いた瞬間、私は自分の食生活を呪いたくなった。

515ページの中身

ファイルの冒頭には、私が過去10年間にマクドナルドで購入した全商品のリストが時系列で並んでいた。ビッグマックの日付、フライドポテトの時刻、ドライブスルーと店内の区別、さらには注文時に使用したクーポンの種類まで。ページをめくるごとに、私の「マクドナルド依存度」が数字で示されていく。

特に衝撃的だったのは、第12章「将来予測モデル」だ。回帰分析と機械学習を用いて、私が今後10年間にマクドナルドを訪れる回数が予測されていた。中央値は年間87回。つまり、月に7回以上。しかも、その予測は「あなたは生涯、マクドナルドを離れられない」という、まるで呪いのような結論で締めくくられていた。

データはどう集められたのか

私がマクドナルドのアプリをダウンロードしたのは2018年。当時は「お得なクーポン」につられてのことだった。しかし、アプリは私の位置情報、注文履歴、滞在時間、支払い方法をすべて記録していた。店内のWi-Fiに接続した際には、端末の識別情報も収集されていたらしい。

さらに驚いたのは、ソーシャルメディアとの連携だ。私は過去にマクドナルドの公式アカウントをフォローしていたため、ツイートやインスタグラムの投稿内容まで分析対象になっていた。もちろん、データ利用規約には明記されていた。しかし、あの長文の利用規約を読み飛ばした私にも責任はある。

プライバシーの時代

この体験を通じて、私は現代のデータ資本主義の実態を思い知った。私たちは無料のアプリやクーポンと引き換えに、自分の嗜好や行動パターンを企業に差し出している。マクドナルドに限らず、スターバックスやコンビニのポイントカードも同様だ。日本でも、モバイルオーダーやポイント連携が一般的になり、データ収集はますます巧妙になっている。

私が515ページのデータファイルを受け取ったことで、逆に「監視されている」という実感が生まれた。しかし、マクドナルドはこう言うだろう。「あなたのためにより良いサービスを提供するために」と。その言葉が、今は空しく響く。

それでも、私はマクドナルドに行く

結局のところ、私は今日もビッグマックを食べた。データが私の行動を正確に予測していたことを証明するように。ただ、次回からはアプリの位置情報をオフにしようと思う。そんな小さな抵抗が、果たして意味を持つのかはわからないが。

515ページのファイルは、私の「食の履歴書」であり、同時に「企業による監視の証拠」でもある。あなたも一度、自分がどれだけのデータを提供しているのか、確認してみてはいかがだろうか。もしかすると、あなたのファイルは私よりも厚いかもしれない。

唐

唐澤 あきら

Full stack 技術者

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