投稿をはじめる

言い訳をデザインする:正しいことを檻に閉じ込めないために

「予算がない」「時間がない」— デザイナーが無意識に作り出す言い訳が、ユーザー体験を損ねている。正しいUXを実現するために、言い訳を乗り越える3つの方法を紹介。

公開日時: 2026年7月20日 7:28 · 更新: 2026年9月27日 22:48

機械翻訳です。正確な内容は原文をご確認ください。新しい翻訳の作成にはログインが必要です(1日3回、本文などの合計24,000文字まで)。

中学の頃、クラスメートに「授業中に真面目に聞いてる」とからかわれたことがある。

英語の時間だった。先生が黒板に書いた文法ルールをノートに書き写していると、隣の席の子が「そんなにやらなくてもいいのに」と笑った。その瞬間、何かが「間違っている」と感じた。でも、その「間違い」は私の行動ではなく、むしろ周りの空気の方だった。

それから何年も経ち、UXデザイナーとして働く今、あの感覚をよく思い出す。デザインの現場でも、似たような「空気」が存在するからだ。「ユーザーにとって正しいこと」がわかっていても、それを実行に移すための「言い訳」を探してしまう。スケジュール、予算、ステークホルダーの意向…それらはまるで檻のように、正しいデザインを閉じ込めてしまう。

この記事では、私たちが無意識に作ってしまう「言い訳のデザイン」について考え、それを乗り越える方法を探る。

言い訳はなぜ生まれるのか

心理学的には、認知的不協和を避けるためだと言われている。自分の行動と信念が矛盾すると、私たちは無意識にその矛盾を解消しようとする。例えば、「ユーザーにとって最善のUXを提供したい」という信念を持ちながら、「でも予算が足りない」という現実に直面した時、私たちは「予算が足りないから仕方ない」という言い訳を作り出す。これにより、信念と行動のギャップを埋め、心理的な安定を得る。

しかし、この「言い訳」は往々にして、本当に重要なことを見えにくくする。予算が本当に足りないのか、それとも優先順位の問題なのか。スケジュールが本当にタイトなのか、それとも効率的な進め方ができていないだけなのか。

デザイン業界における「言い訳の文化」

日本企業では特に、この傾向が強いように思う。理由の一つは「和を乱さない」文化だ。会議で反対意見を言うと、空気が悪くなる。だから「それは難しいですね」という言い訳で済ませてしまう。もう一つは「前例主義」。過去に成功した方法を踏襲すれば、責任を問われにくい。新しい挑戦にはリスクが伴うため、言い訳を用意して安全な道を選ぶ。

しかし、これではイノベーションは生まれない。ユーザー体験も向上しない。私たちデザイナーは、言い訳に甘んじるのではなく、積極的に「正しいこと」を追求する責任がある。

言い訳をデザインしないための3つの方法

1. 「なぜ」を5回繰り返す

トヨタ生産方式で有名なこの手法は、問題の根本原因を突き止めるのに有効だ。例えば「予算がない」という言い訳に対して、「なぜ予算がないのか?」と問いかける。その答えに対してさらに「なぜ?」を繰り返す。すると、表面的な理由の奥に隠れた真因が見えてくる。多くの場合、それは「優先順位の誤り」や「説明不足」に行き着く。

2. ユーザーを「言い訳の審判」にする

ステークホルダーの前で言い訳をする前に、実際のユーザーに意見を聞いてみよう。ユーザーは「予算」や「スケジュール」には関心がない。ただ、自分にとって使いやすいかどうかだけが判断基準だ。ユーザーの声を証拠として持っていけば、「ユーザーがこう言っているので、この機能は必要です」と主張できる。言い訳ではなく、事実で勝負できる。

3. 「小さな成功」を積み重ねる

大きなプロジェクトでいきなり改革を起こすのは難しい。まずは小さな改善から始め、成功事例を作る。例えば、ランディングページのボタンの色を変えるだけでコンバージョンが上がった、といったデータを集める。そうした小さな成功が信頼を築き、次の挑戦への扉を開く。言い訳が必要なくなるのだ。

まとめ:言い訳をデザインするのではなく、解決策をデザインしよう

冒頭の中学生のエピソードに戻る。あの時、私はからかわれたことで「真面目にやるのは恥ずかしい」という言い訳を覚えてしまった。しかし、大人になった今、真面目にやることこそが最も価値のあることだと知っている。デザインも同じだ。ユーザーにとって正しいことを、真面目に追求する。そのために、言い訳ではなく、解決策をデザインしよう。

私たちは、言い訳をデザインするのではなく、正しいことを実現するための道筋をデザインするべきなのだ。

唐

唐澤 あきら

Full stack 技術者

PubHub の関連記事